シードルとは?シードルのいろはと各国の違い:シードルの基礎知識

りんごを原料とするお酒がシードル


シードルとはりんごの果汁を発酵させて作ったお酒です。


5~6個のりんごからシードル1瓶が出来上がります。


アルコール度数は低めで2%~4%程度のものが多いです。


また、味は大きく辛口と甘口に分かれます。


フルーツの甘さを感じられるのが甘口、フレッシュさを味わえるのが辛口です。


辛口といってもビールや日本酒のように「キリッ」とした辛口ではなく、あくまでフルーツから作られたことがわかる味です。


ただし日本で製造されているシードルにはアルコール度数が7%~9%と高く、キリッとしたタイプもあります。



世界中で様々な種類がある

フランス

シードルはフランスでの呼び方です。


フランスではブルターニュ地方やノルマンディー地方などワインの原料となるぶどうの栽培に適さない冷涼な地域でりんごを原料とするシードルが盛んに製造されています。


シードルカップという口の広いマグカップのような陶器で飲まれるます。


デフェカシオンという糖分を残して発酵を止める製法で作られているため、辛さと甘さを両立しているのがフランスのシードルの特徴です。


イギリス

パブでビールのように飲まれるのが英国(イギリス)のサイダー。


ロンドン近郊のケント州や南部のサマセット州、ヘレフォードシャー州、ウェールズなど各地で製造されています。


イギリスではサイダーもビールのようにタップからパイントグラスに注いで飲まれます。


消費量は世界最大。


ドイツ

ドイツではアプフェルヴァインと呼ばれます。


これはりんごのワインという意味です。


フランクフルトやその周辺を中心に栽培されています。


ベンベルと呼ばれるピッチャーと切子模様のグラスで飲まれ、微炭酸で甘口のタイプが多いです。


アメリカ

生食用のりんご品種を使用しているためみずみずしいりんごジュースのような味が特徴です。


アルコールの入っているものはハードサイダーとよばれ、ノンアルコールのものはアップルサイダーと呼ばれます。


太平洋岸北西部や五大湖周辺、イーストコーストなどで製造されています。


ビールのようにクラフトブームがハードサイダーにも到来。健康志向も加わり人気が高まっています。


スペイン

スペインでの呼び名はシドラ。


バスク地方やアストゥリアス地方で製造されています。


シドレリアと呼ばれるシドラ専門のバルを見かけることも。


原生種に近い酸味の強いりんごを使用することからキレのある濃厚なシドラが作られます。


またアイスワインのシドラ版とも言えるアイスシドラも見ることができます。


アストゥリアス地方ではエスカンシアドールとよばれるプロの職人が手を伸ばして高くから豪快にシドラを注ぎます。


日本

青森や長野のようなりんごの名産地を中心に日本ブランドの盛り上がりを見せています。


アメリカと同じく食用品種をシードル作りに使用するため、フルーツのフレッシュな味が特徴です。


もともとおいしいりんごを食用種として栽培していた日本ですので、シードル作りの研究が進めば世界的ブランドが生まれる日も遠くはないかもしれません。







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りんごから作られたお酒シードル。飲みやすい口当たりのお酒として女性だけでなく多くの人の間で人気が高まっています。アルコール度数が高くないものが多いため、お酒が苦手な人でも飲むことができます。レストランやバーでも取り扱っているお店が増えてきました。このウェブサイトではそんなシードルの魅力を解説、まだまだあまり知られていない世界のシードルを紹介していきます。

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