シードルボトルのラベルには名前や甘口・辛口、生産者の哲学を伝えるイラストの他、いろいろな情報が書かれていることがあります。
ここではそのラベルの読み方を解説します。
※上は甘口のラベル、下は辛口のラベル、フランスのシードルカップに入ったりんごが描かれています。
シードルの名前
これはラベルの中で目立つように書かれています。
上の写真の例だとシードルカップに書かれたLa Bouche en Coeurが名前になります。
ところでリンゴ酒のcidreはフランス語ですが、日本ではフランス語発音でシードルと呼んでいます。
英語ではciderというスペルとなりサイダーと呼びます。
イギリスではフランスと同じようにアルコールですが、アメリカだとアルコールの無い発泡性のリンゴジュースとなります(アルコールが入っているものもあります)。
日本のサイダーはりんごと関係のない炭酸飲料になりました。
スペインではsidraというスペルになりシドラと呼びます。
シードルの味のタイプ
国によって記載方法は次の通りとなります。
※順番は全て辛口→甘口の順
日本:辛口、中辛口、甘口
イギリス、アメリカ:dry、medium dry、medium sweet、sweet
フランス:brut、demi-sec、doux、
スペイン:seca、dulce
オーガニック表示
Organic、Biologiqueなどと記載されていたらオーガニックであることの意味です。
海外ではオーガニック製品が大変人気があるため、レストランなどでも普通のシードルとオーガニックシードルの両方が置いてあり、値段はオーガニックシードルの方が少し高めですが、みんな好んでオーガニックシードルを注文しています。
生産者のタイプ
こちらは裏面などに記載されていることがあります。
Artisanはシードルの加工職人、Fermierはりんごの栽培からシードルの加工までを自家製で行っていることを示します。
名称規制
フランスではシードルにもワインのような名称規制があります。
これをAOCと呼びます。
定められた地域、製法などにより製造されたことを証明するものです。
その他
製造年月、アルコール度数、容量、原材料、輸入業者などが記載されています。
稀にりんごの品種が記載されていることもありますので、こちらを比較するのも面白いです。
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